
開幕先発ローテーション入りへ期待が大きい隅田
昨秋のドラフトで4球団から1位指名を受けた新人・
隅田知一郎が「大学No.1投手」の評判どおり、さっそく存在感を見せつけている。春季キャンプではA班に帯同し、初日からブルペン入り。
豊田清、
青木勇人両投手コーチが、キャンプの時期にルーキーに最も懸念される“飛ばし過ぎ”をしっかりと抑えながら、シート打撃、紅白戦を経て、着々とデビューへのステップを踏んだ。
2月17日に行われた紅白戦では、二番手で登板し、2回を投げて被安打2、四球1、奪三振3の無失点でまとめてみせた。
辻発彦監督も「疲れが出てくる中で、内容は想定内」と満足感を口にした。さらに26日の
ロッテとの練習試合で対外試合デビュー。3回4安打1失点で4つの三振を奪ったが、要所での奪三振能力が光った。
最大の魅力は、6種類を誇る変化球だ。それも、ただ球種が多いだけではない。いずれの球もストライクが取れるだけの精度の高さが伴っているのである。中でも、本人が最も自慢とするのがチェンジアップだという。「僕のチェンジアップは遅い。カーブよりも遅いんじゃないかというぐらい遅くて、変化量が大きいので、すごく特殊なのかなと思います」。その伝家の宝刀で、大学時代には面白いように見逃し三振を奪ってきた。
とはいえ、「まずはストレート。その上での変化球」と豊田コーチ。隅田自身にも、その意識が非常に高い。「まずはストレートを磨いて、変化球に頼らない投手になれるようにしたい。ストレートだけで抑えられるようになったときに、自分の武器を発揮するときだと思っています。最初から変化球投手という考えはないです」。意志の強さもまた、大いなる期待を抱かせる。
「開幕からしっかり勝てる準備をしたい」
即戦力の実力も自覚も十分だ。
写真=BBM