
対外試合でもホームランを放った中村健。この勢いで開幕一軍入りなるか
社会人・トヨタ自動車出身の即戦力ルーキー・
中村健人が、新風を吹かせている。逆方向へも長打が打てる右打ちのスラッガーとして昨秋のドラフトで3位指名を受けて入団した。春季キャンプは一軍スタートを勝ち取り、初日から猛アピールを続けている。
2月11日の2022年初実戦となった紅白戦に、二番・右翼で出場。1回無死一塁の第1打席、初球の甘く入ったカットボールをファーストスイングで左翼芝生席まで運んでみせた。「手応えはすごく良かった。初球を最高の形にできたのは、すごく良かった」。見事な“自己紹介弾”。たったひと振りで結果を出したが、気の緩みは一切見せなかった。「本塁打はもちろん魅力あるもの。野球の醍醐味だが、本塁打を打つための打撃をするよりも、プロの球を打つにはどうしたらいいか、真っすぐを打つのにどういう軌道が必要か、というところを追い詰めていった先に本塁打があると思う」。パンチ力は光るものがあるが自身では本塁打タイプではないと分析する。あくまで“率”を上げることを最前に置いた。
魅せるのは打席内だけではない。右翼守備でも「上がったら風注意な」「サード、ゴロあるぞ」と大きな声が球場にこだまする。「(声を)意識するようになったのは社会人になってから。意外と大事」。
佐々岡真司監督も「元気もよくて声もよく出ている。明るくて結果も出ている。チームの活性化という部分でもプラス」と絶賛しきりだ。シュアな打撃、響き渡る声。新入団の中村健が連日、存在感を放っている。
写真=牛島寿人