
キャンプ初日から最後までキャンプメニューをこなした糸井。チームの優勝のために全身全霊をかけて戦うつもりだ
大ベテランが復活の兆しを見せている。チーム最年長40歳となる
糸井嘉男が元気だ。沖縄キャンプでは初日からすべてのメニューをこなし、実戦でも結果にこだわっている。「去年届かなかった優勝を、このチームで絶対に成し遂げたいと思っている。そして矢野監督を胴上げするための1つのコマになりたい」。
ロングティーに付き合う藤井一、二軍巡回打撃コーチも「飛距離でいくと一番飛ばすね」と太鼓判を押すほど順調なキャンプライフを送った。
新ポストに就いた藤井コーチは、40歳で44本塁打、125打点で2冠に輝いた
門田博光氏のスラッガー伝説を説きながら糸井にハッパをかける。
初実戦になった
日本ハム戦(宜野座)でも「五番・DH」で快打を放った。1年前のキャンプで
新庄剛志監督が就任前に企画対談の相手に選んだのが糸井だった。
そのビッグボスからゲームの中で拍手をもらった糸井は「ゆっくりできる立場じゃない」と言いながらペコリと頭を下げて好調をアピールしてみせた。
「40歳過ぎて妥協しなさいという神様からの言葉が頭に入ってくるが、あえてみんなの中に入ってやったほうがいい。とにかくやり遂げたい」
今まで機会のなかった一塁のポジションでノックを受けるなど精力的に動いた糸井の姿は若手選手より目立っていた。昨季は代打中心で不振だった男は「やりますよ」と不惑男の意地を見せるつもりだ。
写真=BBM