
1年目から活躍が期待される中村健。外野からの声出しは、ファンの間でも話題に
ルーキーながら
中村健人がとにかく明るい。3月8日の
阪神とのオープン戦(甲子園)は七番・右翼で3試合ぶりにスタメン出場。遠い右翼から「この1球勝負な!」「ゴロ声ね!」と声をこだまさせた。「誰よりも声を出して、(右翼から)遠いがサードの(林)晃汰ともコミュニケーションを取れるくらい声を出したい」。文字どおり縦横無尽の声を操る。佐々岡監督も以前「若手がどんどん声を出していてフレッシュでいい」と認めていた。
もちろん元気なのは声だけではない。この試合では、2回二死一塁で
西勇輝の低め速球を左前に。5回には先頭で
石井大智の外角球を右前にはじき返し、オープン戦初の複数安打を記録。「新人ということでたくさんチャンスをもらっている。1打席1打席、ラストチャンスという思いでやっている」。強い覚悟で連日臨み、元気な打席も見せつけた。
声、打撃に次ぐアピールも欠かさない。「そこそこの守備はできます」と言い誇る外野守備も、軽快にこなす。隙のない走塁も、売りの1つだ。「常に先の塁を狙っている」と、抜かりなくダイヤモンドを駆け回る。「打てなかったときに、『守備をきちんとやっているな』とか『アイツいい走塁するな』とかを(首脳陣に)思ってもらいたい」。
中村健が出塁するとチームが勢いづく。それは日ごろから大きな声で盛り立てている愛されるキャラクターゆえの特性だろう。昨季までの正右翼手・
鈴木誠也がメジャー挑戦により不在となったが、ドラフト3位ルーキーが、声で、プレーで、チームを盛り上げる。
写真=佐藤真一