4月21日の阪神戦[横浜]は自身24歳の誕生日。バースデーアーチとなる3号3ランで自ら祝砲を放った
地力が違った。
牧秀悟にとって、2年目のジンクスはまったく関係がないようだ。「1球で仕留めることができてよかったです」と仕事をしたのが3月29日の
中日戦(バンテリン)。3回二死一塁だった。2ボール1ストライクから相手先発・
小笠原慎之介の外角低め直球に反応。右翼ポール際へ、2試合連続となる先制の2号2ランを運んだ。チームも開幕4試合目でシーズン初勝利。「まず勝てたことが良かった」と表情を緩めた。
昨年は137試合に出場し、打率.314、22本塁打、71打点。新人で打率3割と20本塁打をクリアしたのが史上4人目で、シーズン153安打も
長嶋茂雄に並ぶ5位と快記録を打ち立てた。「去年も(シーズン)後半は、四番で結果を残してくれている。イメージはしています」とは
三浦大輔監督の言葉。すべて四番を任されたオープン戦は15試合で打率.395とハイアベレージを残し、2年目の選手として球団では62年ぶりとなる「開幕四番」に指名された。
4月2日の
ヤクルト戦(神宮)では、1点を追う8回二死二塁で同点打。中継ぎエースの
清水昇を打ち崩すと、6日の阪神戦(甲子園)でも、9回二死から起死回生の同点打で勝負強さを発揮した。翌7日には1月下旬に続き、2度目の新型コロナウイルス陽性判定で一時離脱するも20日はスタメン復帰。ここまで打率.333、3本塁打、10打点の好成績に加え、出場した13試合すべてで出塁している。「優勝、日本一を目指してやっていく」。まだまだシーズンは序盤。背番号2が打線をけん引する。
写真=井田新輔