
弱点を克服し、勝利を積み重ねる
4月24日の
西武戦(ベルーナ)。先発した
瀧中瞭太は、5回を投げ7安打4失点。課題の立ち上がりに苦しみ、今季初黒星を喫した。
初回は三者凡退に封じたが、2回が誤算だった。一死から
外崎修汰に右前打、
呉念庭に左中間へ適時二塁打を浴び先制点を献上。さらに1点を献上した後、社会人野球のHonda鈴鹿の後輩でもある
柘植世那には左越え2ランを浴びた。「先にビハインドの展開をつくり、野手の皆さんに申し訳ない」と肩を落とす。
石井一久GM兼任監督は「一気に4点いかれると反撃態勢がしんどくなってくる」と苦言を呈した。
プロ2年目の昨季は中盤戦以降に思うような投球ができず。「先発ローテーションを守って投げていく中で、目に見えてスピードや制球力が落ちた。1年を通じて戦える体をつくることが課題」とさらなる成長を目指し、体をつくり直してきた。しかし、今季は立ち上がりが安定しない。
4月17日の
ソフトバンク戦(鹿児島)では7回8安打3失点(自責2)。今季初勝利を飾ったとはいえ、5四球を与えた内容を反省。「立ち上がりは慎重になり過ぎる部分がある。もう少し大胆になれるところを見極めながら投げたい」と誓うも、西武戦では慎重さを欠いたようにも見えた。
ただ昨季は20試合に登板して自己最多の10勝をマークした。今年も先発ローテの柱の1人として活躍が期待される。不安定な立ち上がりをいかに克服するか。挽回の機会は、まだ十分に残されている。
写真=BBM