
昨季に引き続きの離脱……。森の完全復活が待たれる
守護神の離脱が長引いている。
森唯斗は4月17日に出場選手登録を抹消され、ファームで再調整中。通算127セーブを誇る右腕の一軍復帰について、
森山良二投手コーチは「まだまだでしょ。期限を決めているわけではない。無理させて早く上げても、チームのためにも彼のためにもならない」と説明した。
ロケットスタートからの暗転だった。今季もクローザーを託され、開幕8連勝の間に6セーブをマーク。接戦続きで出番が増えると、徐々に精彩を欠いていった。その後、4月6日の
オリックス戦(PayPayドーム)で初黒星を喫するなど5試合の登板で3敗。首脳陣は配置転換ではなく、守護神として戻ってくるためのファーム調整を指示した。
藤本博史監督は「3年くらい前の森で帰ってくるようにリフレッシュも含めてやってもらおうかな」と無期限での再調整を求めた。
期待に応えようと森も汗を流し、5月7日のウエスタン・オリックス戦(豊中ローズ)で復帰登板に臨んだ。1回無失点で終えたものの、本来の力強さは影を潜めたまま。再び実戦から離れ、ようやく同28日の同・
広島戦(タマスタ筑後)に登板。1回無失点と二軍戦では格の違いは見せつけたが……。
当然、一軍首脳陣は森の復調を首を長くして待っている。代役のL.
モイネロも9回のマウンドでは不安定な投球もあった。藤本監督も「9回は大変なのかな。森はそれぐらいの気持ちで今まで投げていたと思うし、やっぱり復活して早く戻ってきてもらいたいね」と話す。チームでは
栗原陵矢、
上林誠知が長期離脱中。V奪還への戦力充実に向けて、守護神の帰還が待たれる。
写真=湯浅芳昭