
今季はイースタンで54試合に出場し、打率.258、本塁打1、打点23。一軍昇格には結果を残すしかない
将来の中軸打者として着実に歩みを進めている。19歳の
小深田大地はチームの未来を担うべく、二軍で試合出場を重ねている。順調ならシーズン終盤での一軍デビューも期待できそうだ。
履正社高から入団して2年目の内野手。与えられた背番号44は
佐野恵太が以前つけていた番号だ。チームを引っ張る主将と同じ左打ちで打撃スタイルや体格も近く、球団の期待の高さが表れている。長く三塁のレギュラーを張る
宮崎敏郎も今年で34歳。その座を脅かす存在となるため、
仁志敏久二軍監督の下で英才教育を受けている。
ルーキーだった昨季は二軍でチーム最多の100試合に出場したが、打率.215、4本塁打、43打点と物足りない成績に終わった。本人にとっても「もう少し頑張れたのかなと思ったシーズンだった」と不満の残る1年目だった。飛躍のきっかけをつかもうと、オフは
オリックスの
吉田正尚に弟子入りした。昨季まで2年連続でパ・リーグの首位打者に輝いたスラッガーから打撃面でさまざまなアドバイスを受け、知識や技術を吸収。師匠に似た打撃フォームに変更して2年目を戦っている。
打撃の確実性には成長の跡がはっきりと見られる。仁志二軍監督は「将来的には四番を目指してほしい」と期待をかける。小深田は「ファームで結果を出して、一軍に行けるように頑張る」と今季中の昇格を目標に掲げる。チームにとって、内野の選手層の底上げは喫緊の課題の一つ。長打力に磨きを掛け、スケールの大きい打者へと成長を遂げられるか。
写真=BBM