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ヤクルト・キブレハン 連覇へのラストピース/待たれる一軍デビュー

 


 新助っ人の一軍デビューはいつになるのか。5月下旬に来日したキブレハンは5月28日のイースタン・リーグ、西武戦(戸田)に「二番・DH」で初実戦に臨み、その後は二軍で調整中。6月26日の西武戦(CAR3219)では3安打3打点の活躍を見せるなど、日本の野球にも対応し始めている。

「優勝したチームに入れたことはすごく楽しみだし、また優勝できるように頑張っていきたい。ホームランを打ったり、勝利に貢献できるプレーをしていきたい」

 入団会見ではこう意気込みを口にしていた。身長188センチ、体重98キロと恵まれた体格を持ち、メジャー・リーグでは通算10本塁打、米マイナー・リーグでは通算158本塁打と長打力が武器だ。昨夏の東京五輪では、チームメートとなったスコット・マクガフらとともにアメリカ代表として銀メダル獲得に貢献。内野を守った経験もあるが、外野手登録でプレーする。

 期待値は高い。チームは交流戦で、セ・リーグ球団では初となる全6球団に勝ち越す完全優勝、そして史上初の全11球団連続勝ち越しを達成する快進撃。2位・巨人に11ゲーム差をつけてリーグ首位を独走しており、チーム状況はいい。ただ、4月上旬に外野のレギュラーだったサンタナが故障で離脱し、同下旬にアメリカで左半月板のクリーニング手術を受けリハビリ中だ。現在、外野はレギュラー争いが過熱しており、そこに右の長距離砲が加われば相乗効果も期待でき、チームの勢いも増すだろう。

 奥村政之編成部国際グループ担当部長は「スピンをかけてフライボールを打つ、放物線を描くような打球を打つのが得意」と評価。実績も十分な32歳が異国の地でどんな輝きを放つのか、注目だ。

写真=BBM
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