
打撃三部門でリーグトップに立つ村上
これまでの己を超えて、プロ野球の歴史を変える。
村上宗隆は8月22日時点でいずれもリーグ1位の打率.327、44本塁打、107打点を記録。令和初の三冠王という夢に一歩ずつ近づいている。
村上自身も三冠王について「狙える位置にいるということはチャンスだと思うので、もちろん狙いたいと思いますし、達成できるように一試合一試合集中して頑張りたいと思います」と意気込みを口にしてきた。残り試合数が40試合を切る中、それは現実味を帯びてきた。
もとより、さまざまな記録を塗り替えてきた村上。22歳シーズンでの三冠王達成となれば、1982年に
落合博満(
ロッテ)が達成した29歳シーズンを抜いて史上最年少記録となる。昨季、セ・リーグの本塁打王(39本)とMVPに輝いた若き主砲はシーズン前から「獲れるタイトルはすべて獲りたい」と決意を口にしてきており、22歳ながら四番としての矜持を示してきた。
8月2日の
中日戦(神宮)ではプロ野球記録となる5打席連続本塁打を記録。球史に名を刻んだ。「そういう記録は頑張って残していきたい」と意欲も十分で、今後も数多くの記録を残していくに違いない。
そして、村上が結果を残し続ければ、おのずと白星に近づく。これまでも個人成績より勝利への思いを強く語ってきた。「残りの試合数も少なくなってきて優勝が目に見えだす。そこにとらわれ過ぎず、やるべきことをやっていきたい」。地に足をつけ、結果を残し続けた先に、タイトルと頂点が見えてくる。
写真=BBM