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中日・祖父江大輔 白星のハイタッチが原動力/年男の決意

 


 リリーバー祖父江が今季で36歳を迎える。通算418試合登板。球団お膝元の名古屋市で生まれた右腕は、竜投手の精神的支柱の1本として、ブルペンを支える。

「9年間中継ぎでやって教えられることもあります」。オフは決まってナゴヤ球場でトレーニングする。どこかへ行って、というスタイルとは一線を画す。2014年の入団から、決まってナゴヤ球場。キャッチボール相手を見つけて、投げる。淡々と日々を過ごしている。

 今季でプロ10年目。名古屋市中川区出身で、愛知高から愛知大、社会人・トヨタ自動車を経て、地元球団に入団した。

 社会人で4年間戦ったから36歳イヤーで10年目。当時のスカウト評は「身長があまり高くなく(175センチ)、投げ方がオーソドックス。力のあるボールでどれだけ勝負できるか」。

 ルーキーの14年は27歳イヤー。54試合に登板し、ブルペンに定着。キャリアを積み重ねて20年には最優秀中継ぎのタイトルも手にした。

「若手に負けられない気持ちもありますが、困っている選手がいたら、声を掛けられるような存在になりたいと思います」。過去には岩瀬仁紀浅尾拓也から助言を受けた。

 1億円超の収入を得て、30代中盤。自分の成績が良ければ満足できる思考はとっくになくなった。勝って喜び、勝利のピースになれたらなおよし。白星のハイタッチが原動力になっている。

「もっと成長できると思っています」。粉骨砕身、立浪竜の白星のために今季も腕を振る。

写真=BBM
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