
今年も昨年のような活躍が期待される湯浅
自分の立ち位置を固めるシーズンになりそうだ。2022年に開花した
湯浅京己には、1年前と同じようなパフォーマンで実績を重ねることが望まれている。
「常に目標を高くすることでモチベーションについながるので頑張ろうと思っています」
まさにシンデレラストーリーだった。21年シーズンまで一軍でわずか3試合しか登板していなかった右腕が、3月に開幕するWBC日本代表メンバ入りするまでにのし上がった。
昨シーズンは59試合に登板するフル回転だった。2勝3敗、43ホールド、45ホールドポイント、防御率1.09。湯浅はその数字を上回るためにさらに自らを追い込む。
沖縄キャンプの実戦マウンドでは新たな取り組みが順調に進んでいることを証明した。「横スライダーもいい感じでファウルになっていた」と手応えをつかんだ。
球速150キロ超のストレートとフォークが武器も、真っスラをイメージした新球が加わる。さらなる進化に向けて投球の幅も広がるだろう。
「真っすぐと同じ感覚で投げられるようになってきた。打者もストレートに見えて曲がったほうが嫌だと思う。打者にとって嫌なボールにしたい」
日本代表チームに合流して「球種、トレーニング方法、どういう気持ちでゲームに臨むのかいろいろ聞いてみたい」とどん欲だ。
大舞台を経験する湯浅は「もっともっと成長したい」と実績2年目のジンクスを克服する。
写真=BBM