
四番としてチームを優勝に導く打撃を見せていきたい
ハマの主砲が今年こそ、初の打撃タイトル獲得を目指す。
DeNAの四番・
牧秀悟は3年目の今季、昨季から目標に掲げるセ・リーグ打点王へ「やっぱり打点の部分はすごく意識している。点を取らないと勝てないので、相手より1点でも多く取るために四番の仕事を全うしたい」と強いこだわりを見せた。
打点王を目指す背景には、1学年下で昨季、史上最年少での三冠王を獲得し
ヤクルトをリーグ連覇に導いた
村上宗隆の存在がある。「去年もそうですけど、打点王を取った(選手のいる)チームが優勝していて、強いチームだと思う。四番である以上、そこはどのチームにも譲れないところなのかな」とチームの看板を背負う四番打者としてのプライドをにじませた。
1年目の2021年はルーキー史上初のサイクル安打を達成するなど、数々の新人記録を塗り替えセ・リーグ新人特別賞を受賞。昨季は2年目で出場全135試合に四番・二塁で起用され、打率.291、24本塁打。リーグ3位の得点圏打率.331と勝負強さを発揮し、同2位タイの87打点をマークした。長く“2強”の勢力図を形成してきた
山田哲人(ヤクルト)、
菊池涼介(
広島)を大きく上回る得票数で、セ・リーグ二塁手部門でベストナインを初受賞した。
今季は開幕前に侍ジャパンの一員としてWBCに出場し、世界一を経験した。「ベイスターズでも優勝して、ああいうふうにみんなで優勝を分かち合いたいとすごく思った」と牧。初の打点王に輝く打撃で、チームを1998年以来のリーグ優勝、日本一の悲願達成へと導く。
写真=BBM