
開幕から打撃が低迷しているが、ここから上昇を狙う佐藤
3年目の
佐藤輝明が地元からの後押しを受けて奮起する。甲子園がお膝元の西宮出身で「ファンの応援をパワーに頑張ります」と宣言してきた。
「もっともっと西宮から
阪神、プロ野球の世界に入ってくる子どもたちが出てきてほしいと思っています」
プロ入り当時から少年少女を甲子園に招待。毎年シーズンオフには少年少女向けの野球教室に参加し、熱心に指導するなど地元に貢献してきた。
ご当地選手だけにホームではひときわ大きな声援を受ける。「背番号8は佐藤と言ってもらえるような選手に」とあこがれの存在になることを目指している。
そのためにも開幕から「五番」を打ってきた佐藤が、大きな期待を背負ったチームの看板になって結果を残す必要がある。
開幕戦の3月31日の
DeNA戦(京セラドーム)でマルチ安打を放って好スタートを切ったと思われた。しかし、その後は低調で
岡田彰布監督をやきもきさせる状態が続く。
母校の近大グラウンドで自主トレーニングを行った際には「最多が24本塁打なので今年は、30本は打ちたい」と胸を張っただけに、そろそろきっかけをつかみたいところだ。
これまで内外野を兼任したが、今シーズンは三塁固定で打撃に専念しやすくなった。佐藤は「いろいろ考えてやっていきたい」ともがいている。
横浜で場外ホームランを打って話題になったこともある未完の大器。「毎日打ちたいという気持ちは変わらない」と名実ともにチームの顔になるため、ここから上昇を狙う。
写真=BBM