
主軸として、打撃三部門で好成績を残している宮崎
すさまじい勢いで
宮崎敏郎が快打を連発している。開幕から約1カ月半が経過し、5月23日現在、打率は驚異の.426。9本塁打はともに、リーグトップだ。気は早いが、打点も同僚の
牧秀悟に1差の27。打撃3部門で文句なしのスタートを切っている。「1試合1試合に全力を尽くすだけ。欲を出すと、いいことがないので」と言い聞かせ、チームの勝利が最優先。好スタートを切った
DeNAの原動力となっている。
「そのときに合ったフォームで、球の見え方やとらえ方を覚えさせる。タイミングの取り方も、足の上げ方もそう。2023年の形をつくり上げないといけない」
プロ11年目の34歳。17年に首位打者、通算打率3割超えの実績があっても「過去にはこだわらない」と「今」を大切にしている。2月の沖縄・宜野湾キャンプでは妥協を許さぬ個別練習。1日で200球以上を打ち込み、力強くスイングすることを徹底してきた。
同日現在、先発出場した31試合のうち、二番は3試合、三番で28試合。「後ろに牧がいてくれることで、安心感がある。彼に責任を負わせるわけではなく、頼もしい打者につなぐという意識を持っている」と若き四番への敬意も、好循環につながっているようだ。
5月4日の
広島戦(横浜)ではサヨナラ勝ちを収め、12球団最速で貯金10に到達。9回に右翼席へ自身3本目の劇弾を運んだのも宮崎だった。心技体で衰え知らず。いくらでも量産する。
写真=BBM