
昨季を上回る116試合に出場し、レギュラー格に成長した柳町
“最下位”指名からのスタートだった
柳町達が、4年目でレギュラー格へと成長した。2019年秋のドラフト会議でチームの支配下では最下位となる5位指名を受け入団。ルーキーイヤーは開幕一軍こそ果たしたもののスタメン出場は1試合のみ、2年目も同11試合と、ハイレベルな外野陣の中に割って入ることができなかった。
転機は3年目。シーズン序盤から栗原ら外野陣に故障離脱者が相次ぐと、出場機会を増やした。持ち前のシュアな打撃も光り、7月上旬までは打率3割をキープ。新型コロナ感染による離脱でシーズン終盤こそ調子を落としたが、得た自信を今季につなげた。
4年目の今季は開幕直後に二軍落ちを味わったが、4月下旬の再昇格後はシーズンを通して存在感を示し続けた。序盤は主に下位打線を任されたが、6月下旬は五番を任されることも増加。この時期には
藤本博史監督(当時)が「競争してる選手じゃないんやから。五番、六番打ってるんよ。そこ(スタメン争い)で競争してる選手ではないと思う」と、柳町がレギュラー格へと成長したことを強調していた。
今季は自己最多の116試合に出場した一方で、不動の地位を確立するためには課題も残した。対右投手のシーズン打率が.273だったのに対して、対左投手は.190。昨オフには結婚し、今年9月4日には第1子となる男児が誕生した。「家族が増えたので頑張らなきゃいけないし、息子にはカッコいいところを見せられたら」。ドラフト下位から主力へと上り詰める覚悟だ。
写真=BBM