
コーチ経験がない藤川監督だが、どのような手腕を発揮するか
就任会見で
藤川球児新監督は
岡田彰布前監督からの継承に「すべて必然。何も不自然なことがない」と言い切った。そして「見といてください。やりますから」と強い自信をみせた。
ピッチャー出身の監督は
星野仙一、生え抜きでは
村山実氏以来になる。2025シーズンで45歳を迎え若返った。まだまだベールに包まれている藤川野球の招待だが、期待は膨らむばかりだ。
チームの現状を「3点ほど取ってゲームを終わらせてくれる」と分析する。投手陣は最優秀中継ぎ、最多セーブなどのタイトルホルダーの実績を持つ投手がいるだけに継投には強みを感じさせる。
そこに得点力アップが加われば上位浮上は必然かもしれない。特に四番候補・
大山悠輔の残留は「
阪神の歴史が彼の気持ちを動かした。すごく強い、大きなコマが自分のところにある」と手応えを口にする。
新外国人の補強についての考えは独特だった。藤川監督は「若手の育成を妨げない」と成長途上の
前川右京らの名前を上げて若トラのさらなるレベルアップを見込んでいる。
投打にわたって戦力的にはセ・リーグのライバルに引けをとらない。開幕ダッシュは絶対条件だが、藤川監督は「日本には春夏秋冬がありますから、夏に備えるのは日本の大事なところ」と8月の陣にも思いをはせる。
来年、球団90周年のメモリアルイヤーにV奪回がかかっている。「選手たちが一番荒ぶるグラウンドでありたい」と新監督のマネジメントに注目が集まっている。
写真=BBM