
昨季は四番抜てき。今季からは選手会長と、新しい経験も積む堂林
気持ちを新たに、
堂林翔太がプロ15年目を迎える。今季から
大瀬良大地に代わって新選手会長に就任。「重みを感じているけど、それをやることによって自分自身が成長できると思って、責任を持ってやらせてもらう」と決意をみなぎらせた。
6年ぶりのリーグ優勝へ、この男の力は欠かせない。オフには主軸の
西川龍馬が
オリックスにFA移籍。3年ぶり3度目の2ケタとなる12本塁打を放った昨季は、西川が故障離脱した際に代役でプロ初の四番に座っただけでなく、「据わりがいい」(
新井貴浩監督)と復帰後も四番を任された。「チームとして大きいのを打てる選手は少ない。僕自身、そこで貢献できればと思っている」。昨季は球宴後に8本塁打。シーズン通して活躍すれば、自己最多14発(2012、2020年)の更新どころか、20発の期待にも応えられるはずだ。
今オフのテーマには“走る”を掲げた。20年に17盗塁をマークしたポテンシャルはあるものの、昨季は1盗塁(企図数7)だけ。機動力を重視する“新井野球”を体現しようと、自主トレに取り組んでいる。
33歳シーズンは、中堅という以上にベテランの域に入る。新井監督は就任当初から、「ベテラン、中堅、若手と外国人選手のバランスが大事」と理想のチーム像を描く。戦力面ではもちろん、指揮官が『家族』と称するチームの一体感も重要。「バランス良く戦えるように、パイプ役じゃないですけど、みんなをつないでいけたら」と新選手会長。グラウンド内外で全力を尽くしてチームを支えていく。
写真=BBM