
武器であるフォークを磨いて今季以上の成績を狙う才木
本格的な実績では2年目となる
才木浩人にとっては大事なシーズンだ。「プレミア12、WBCに出場したい」と高い目標を掲げるには、周囲を納得させる数字が必要になってくる。
「まずは1年間、一軍でしっかり投げたいです。そのためには規定投球回数にも到達しないといけない。結果としてタイトルがあると思っているので、もちろんとれるタイトルは全部獲りたいです」
初めて開幕先発ローテーション入りした昨シーズンは、キャリアハイの8勝(5敗1ホールド)をマークした。プロ8年目はすべてにレベルアップを目指していく。
特に持ち球のフォークには定評がある。身長189cmから投げ下ろす最大の武器にも磨きをかける。それがかなえば奪三振数の量産にもつながるはずだ。
チームで
村上頌樹の奪三振率8.54に次ぐのは、才木の8.12だった。150キロを超える真っすぐに宝刀フォークが決まれば、さらに相手打者は手こずるはずだ。
「フォークについては、130キロ台だったのが終盤には140キロを計測するようにもなった。1球で決められるというか、今まで以上に安定感とコントロールをつけたいと思っています」
昨年3月のWBC強化試合では日本代表の
大谷翔平に、低めのフォークをうまくすくわれて本塁打されている。さらに精度を上げてローテーションを確固たるものにする。
才木は「シーズンを通して結果を残すのが大前提です。開幕から調子の波を上げていけるようにしたいです」と自覚を示した。
写真=BBM