
キャンプから順調に調整を進めている今井
3年連続で
高橋光成が務めてきたライオンズの開幕投手。ほぼシーズン通して先発ローテーションを守り、23試合登板、チーム最多の155イニングを投げ10勝、同トップの防御率2.21をマーク。この昨季の成績を見ても、今季も高橋が本命であることは間違いなかった。ただ、例年は春季キャンプ期間中に開幕投手の公式発表があったが、今年はまだ行われていない。キャンプ中、高橋に右肩の張りが出たこともあり、本人に調整をややペースダウンするよう指示したことも影響しているのかもしれない。
ただ、仮に高橋の調整が多少遅れていたとしても、ライオンズの先発陣には成長著しい好投手がまだまだいる。その中で、最有力候補と考えられるのが
今井達也である。昨季は自身初の10勝を挙げ、防御率も自己ベストの2.30と飛躍を遂げた。ポテンシャルの高さから、今季はさらにエース級の躍動が期待されている上、開幕戦の相手が
楽天というのも筆頭候補に挙がる大きな理由だ。
というのも昨季、今井の楽天戦成績は7戦6勝、防御率0.87と無双状態だったのである。その相性の良さを考えれば、高橋が万全な状態であっても、今井抜擢の可能性は十分あると言えよう。
キャンプでは、「今までで一番充実していて、楽しい」と、ハイレベルな投手陣と切磋琢磨しながら自分のペースでしっかりと調整を進めてきた今井。新球種のフォークボールを新たな武器に、より信頼される投手への進化が楽しみだ。
写真=BBM