攻守にアピールを続けて開幕スタメンの座をつかみ取る
春季キャンプ序盤から、
水野達稀は虎視眈々とレギュラー奪取へアピールを続けている。それは
新庄剛志監督のコメントからも読み取れる。
2月3日の紅白戦(名護)。二軍キャンプ地の沖縄・国頭からチーム最初の実戦に参加した水野は2打数無安打。試合後の指揮官は本塁打を放った
有薗直輝について受け答え中に「今日の水野君もゲッツーにはなりましたけど、悪くないですよ。紙一重なので」。4回一死一、三塁で放った一直を、あえて取り上げた。
2月10日の紅白戦(名護)も二軍から出場した水野は途中出場で2打数1安打。試合全体を振り返った新庄監督は、その試合で登板した
福島蓮、
柳川大晟の育成2投手のポテンシャルを評価した後に「バッターはずっと水野君が、僕の中ではすごくいい振りをしているし、守備でもいい動きをしている」。7回に中越え二塁打としたスイングを評価した。
2月11日の
楽天との練習試合(名護)では7回一死一、三塁で内角高めの厳しい球を転がしてヒットエンドランを成功させた。指揮官は「今日は水野君。『あれは転がしにいけないボールだったので、当てにいきました』と。それで正解なんですよ。もう100点です」と絶賛した。
2月15日から一軍キャンプに合流し、オープン戦に入っても打撃好調。アピールを続けている。二遊間でレギュラーを狙う水野は「優勝するには選手を固定するのは大事だと思う。そこで自分を固定してもらって、優勝する輪の中にいたい」。遊撃では
上川畑大悟、二塁では
石井一成、
加藤豪将らとの争い。二軍スタートから開幕スタメンを勝ち取る。
写真=BBM