
チームのために安打を積み重ねることが初タイトルにもつながる
新たなタイトル獲得を視野に入れ、
松本剛が2024年シーズンに挑む。「最多安打を争いたい」。その野望は22年に首位打者、ベストナインを獲得したときにも「今年(22年に)残した成績を自信にして来季(23年)もヒットを打ちたいという強い気持ちを持って最多安打を目指したい」とコメントしていた。昨季は届かなかった“初タイトル”を再度目指す。
昨季はキャリアハイの140安打を放った。ただ、最多安打争いではリーグ5位で打率は.276。首位打者を獲得した22年の.347から大幅に数字を落としたように、22年に痛めた左膝が万全までに至らず、打撃に苦しみながら残した数字だった。コンディションも「去年よりはいい」今季はキャリアハイ更新にも自信が宿る。
今季の安打数の目標は「165」安打に設定した。昨季は
ソフトバンクの
柳田悠岐が163安打で最多安打タイトルを獲得。その上の数字を追いかけることにした。「165安打を打てば、打率も残ると思う。そういう考え方で、増えるものをしっかり1本ずつ」と上下する数字ではなく、着実に積み上げる数字をモチベーションに変えるつもりだ。
今季の打線は長打力がアップしている。昨季25本塁打の
万波中正、
野村佑希にメジャー通算108本塁打のレイエスも加入。故障で出遅れている
清宮幸太郎もじきに復帰する。その中で松本剛は「大砲がいっぱいいる中で、逆に僕みたいなタイプが生きてくる」と自負。チームために重ねる安打が、タイトルにもつながるはずだ。
写真=BBM