
ミゲル・ヤフーレ
新助っ人が、開幕から好結果を残し続けている。開幕先発ローテーション入りを果たした右腕、ミゲル・ヤフーレが4月7日の
阪神戦(神宮)で6回途中3安打1失点と力投し、来日2連勝を飾った。
大勢のファンから声援を受け、ニッコリと笑った。
「バッターに対して、(ストライク)ゾーンで積極的に勝負した結果がいい結果につながった。どんどんうまくなって、向上心を持って投げていきたい」
185センチ、97キロと堂々した体格を持つが、投球は意外にも技巧派。直球は常時140キロ台後半で、武器であるスイーパーやカットボール、チェンジアップ、ツーシームなどを駆使しながら打たせて取るタイプだ。昨季、リーグ5位に沈んだチームは、先発陣の整備が最重要課題。14日の
DeNA戦(横浜)でも6回5安打無失点の好投で無傷の3連勝をマークと、開幕から軒並み先発投手が奮起する中でヤフーレも期待に応える活躍を見せている。
グラウンド外では、その可愛いらしい見た目で人気を集めている。今春の沖縄・浦添キャンプ中に
伊藤智仁投手コーチからつけられたあだ名は「ペコちゃん」。誰もが知る「不二家」の人気キャラクターからきたものだ。来日初勝利後には同社の担当者が神宮外苑のクラブハウスを訪れ、ケーキとお菓子をプレゼントされた。
「とてもうれしい。日本にきて、野球はすごく影響力があるというか、野球ファンが多いんだなと。チームの一員になれている実感もあるし、もっと試合に勝っていきたい」とヤフーレ。21日のDeNA戦(横浜)では2回途中7失点の乱調で初黒星を喫したが、人気も実力もスタートダッシュだけでは終わらせない。
写真=BBM