
主軸を任されるマルティネスの調子がさらに上がればチームの快進撃も続く
期待の主砲・
アリエル・マルティネスが少しずつ状態を上げてきた。4月16日の
ソフトバンク戦(エスコンF)では今季初の1試合2安打。8回にはダメ押しとなる中越え適時三塁打を放ってチームの勝利に貢献した。この試合がチーム14試合目。この時点で打率.146にとどまっているが、上昇気流に乗りそうなマルチ安打をマークした。
開幕5試合を終えて17打数1安打、打率.059、1打点と苦しいスタートを切っていた。「さすがに、ここまで長く結果を出せないことがなかったので、ちょっとフラストレーションがたまっていた」。そんな在籍2年目助っ人の気持ちを楽にしたのは4月5日の
西武戦(エスコンF)。延長12回一死満塁の場面でサヨナラ犠飛を放った試合だ。
ヒーローインタビューで「どんな形でもいいので、この任務を絶対果たそうという思いだった」と熱い気持ちを吐露した。犠牲フライで四番の責務を果たした姿に
新庄剛志監督も「いやいや、すごい仕事ですよ、犠牲フライって。もうヒット3本より価値のある打席だった」と変わらぬ信頼を口にした。この試合を境に、グワチョ(マルティネスの愛称)の数字は上向いてきた。
毎試合出塁を重ねていく中で目に見える結果も伴ってきている。「チームメートがいつもサポートしてくれているしね」と励まされながら、少しズレていたメカニックも徐々に修正。4月17日のソフトバンク戦(エスコンF)では、2点を勝ち越された11回二死一塁、守護神・
ロベルト・オスナの初球を仕留めて値千金の同点2ランを放った。勝負強くて頼もしいグワチョが、ここからさらに爆発するはずだ。
写真=BBM