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ヤクルト・西川遥輝 V奪回の重要なピース/新たな一歩を踏み出した

 


 新たな第一歩だった。昨季限りで楽天を戦力外となり、加入した西川遥輝が開幕戦からいきなり魅せた。3月29日の中日戦(神宮)に二番・右翼で先発出場。2点リードの8回二死一、二塁で中越えの2点三塁打を放った。お立ち台では「こんばんはー」と笑顔でファンにあいさつ。スワローズの一員になった瞬間だった。

「朝、(高津臣吾)監督からスタメンを言い渡されてからすごく長い1日だったなと思いますし、あらためて一軍のプロ野球の試合って素晴らしいものだなと感じました。ファンのみなさんの前でプレーできたのが一番良かったなと思います」

 守備でも神宮球場に詰めかけた燕党を盛り上げた。右翼から左翼に就いた9回、無死満塁の場面ではフェンスに直撃しながら大飛球を好捕。「若々しさは欠けるかもしれないけど、そこは経験でカバーできる部分。あとは準備を怠らないということかなと思います」と胸を張った。高津監督は「大きかったですね。どちらもできていなかったらと考えると、丸っきり反対の展開になっていた可能性が十分ある」と高評価。攻守で躍動した。

 昨季まで通算1326安打のシャープな打撃に加え、盗塁王を4度獲得し通算332盗塁の走力を見込まれ、新天地で2024年のスタートを切った。V奪回の重要なピースとして攻守走での活躍が期待されており「一軍でシーズンを戦って最終的にみんなで笑いあえるシーズンにしたい」。西川にとってはプロ入り後3球団目となるヤクルトで、ただひたすら勝利に貢献する。

写真=BBM
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