かつて本塁打王に輝いた助っ人がキーマンだ。
昨年まで6年間、
DeNAで活躍した
ネフタリ・ソトは、5月6日の
西武戦(ZOZOマリン)の初回、二死三塁の場面で相手エース・
高橋光成の147キロの直球を逆方向に第3号となる先制2ランを放った。
「いい当たりで本塁打になってくれてよかった。光成投手はいい投手なので、早めに先制点を取ることができてよかった」と笑顔。チームを8対1の大勝に導き、2日ぶり今季4度目のヒーローに輝いた。
勢いは止まらず、同10日からの
日本ハム3連戦(エスコンF)では、初戦にまたも逆方向に今季4号となる逆転2ランを放つと、同12日には3安打猛打賞の活躍を見せた。
昨年11月には交流戦で骨折していた左足の手術を実施し、影響が懸念されていたが、今季はここまで定評のある一塁の守備と指名打者の併用で起用されている。
新加入のソトには、ベテランの荻野や岡が打撃の教えを乞うなど、大きな効果をもたらしている。エースの小島も打者心理などを聞き、「ソト先生」と呼ぶなど、チームからはすでに絶大な信頼を得ている。
DeNA時代の2018、19年に本塁打王に輝いた巧打の助っ人が、交流戦のカギを握る。
リーグごとの印象については「セ・リーグは変化球主体のピッチャーが多く、(パ・リーグは)セ・リーグよりも速球、真っすぐが速い投手が多いので、もっとアグレッシブに行く必要がある」。
35歳とベテランの域に入ったソトが攻めの姿勢を見せ、チームを06年以来の交流戦Vへと導く。
写真=大泉謙也