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阪神・才木浩人 昨年は佐々木朗希に投げ勝って完封 得点力不足のチームに心強い右腕/交流戦のキーマン

 

力強い真っすぐを軸にパ・リーグ相手にも勝利をもぎ取る


 阪神にとって交流戦は毎年の鬼門といえる。昨シーズンは5月に19勝5敗の圧倒的な強さを見せたが、交流戦になると7勝10敗1分けで停滞した。

 得点力が上がらないチームにあって、安定感のある先発右腕・才木浩人の存在は心強い。昨シーズンの交流戦では、ロッテ佐々木朗希相手に堂々と投げ合い、勝った実績の持ち主でもある。

 2023年6月4日のロッテ戦(甲子園)で、わずか3安打無失点で完封勝利を収めた。佐々木朗が10奪三振だったのに対して、才木はそれを上回る12三振を奪った。しかも佐々木朗と投げ合って完封した投手は初めてだった。「自分のリズムで、野手にテンポ、リズムを持ってこられるように」と勝因を分析していた。

 才木本人が言うように、打者を打たせることもできるし、ここぞの場面でも三振が奪えるタイプ。何より約6割を占める真っすぐの球威があるから成せる技だ。

 今季も5月12日のDeNA(横浜)で9回を投げきって4安打無失点で4勝目を挙げると、岡田彰布監督をして「才木さまさまや」と言わしめた。強力打線のDeNA相手に1対0の展開に「もうちょっと点を取ってほしいですね」とスパイスの利いた関西テイストのコメントもファンにはウケがいい。

 昨季の交流戦は3試合に登板して2勝。「カウントを有利に進めることを考えて投げている」。注目の交流戦でさらにスターダムを駆け上がっていく。

写真=BBM
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