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西武・外崎修汰 積極性を取り戻した打撃でチームを上昇気流に乗せる/交流戦のキーマン

 

攻守において外崎の活躍が苦境脱出のカギとなる


 松井稼頭央監督が休養し、交流戦から渡辺久信監督代行が指揮を執ることになった西武。交流戦初戦の中日戦(バンテリン)に敗れ、5月28日現在、15勝31敗で最下位に沈む。先発投手陣は防御率2.60とリーグ2位の成績で健闘しているが、一方で、救援陣の防御率4.75、攻撃陣の打率.212はいずれもリーグ最下位の数字。その改善こそが、今後の巻き返しの大きなカギとなることは言うまでもない。

 その意味では、対戦相手がガラリと変わる交流戦は、潮目を変えるビッグチャンスと言っても過言ではない。パ・リーグチームとの直接対戦がないだけに、この期間での成績によってはゲーム差を大きく詰められる可能性もある。現状を打破すべく、心機一転挑みたいところだ。

 巻き返しのためには、中継ぎの安定感と打線の活発化が課題となる中、やはり打線が一番のカギを握ると言えよう。打順がなかなか固め切れていないところにチームの苦悩も垣間見られるが、その中で最も信頼を得ているひとりが外崎修汰だろう。三番を主に、一番から七番まで、ほかの選手の状態を加味しながら要所に置かれているのがその証明だ。3、4月は打率.194と非常に苦しんだが、5月に入り.269と状態を上げている。「打撃フォームやタイミングなど、いろいろ試行錯誤していますが、それ以上にメンタル、思い切りいけていない部分のほうが結果に出てしまっていたと思います」。積極性を取り戻したことが好調の要因だと本人は分析する。

 また、不安定な中継ぎ陣を少しでもバックアップするためにも、源田壮亮と組む12球団一を誇る鉄壁の二遊間として、外崎の絶対に欠くことのできない存在だ。

写真=BBM
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