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オリックス・古田島成龍 マウンド上でも“持ち味”を前面に「まだこれからです」/わがチームのムードメーカー

 


 新しいムードメーカーが誕生しつつある。今季、ドラフト6位で入団した24歳の右腕・古田島成龍だ。ガッツあふれるピッチングが、チームに笑顔をもたらしている。

「気持ちが強いと思ってもらえているはず。そこが自分の投球スタイルの中でも売りだと思っています。正直に言いますけど、ほかの投手たちと比べるとそこまでのボールは持っていないので。どんどん攻めて、気迫でバッターを圧倒したいという気持ちが強いです」

 社会人・日本通運時代から“絶叫投球”が注目された右腕の武器は「ストレートと縦の変化球のコンビネーション」。開幕一軍を勝ち取ってからも戦力としてマウンドに上がり続けている。

「いろんな形があると思っているんですけど、結局はチームを勝たせることが一番なので。負けている部分でも、勝っている場面でも、気持ちの強い投球を見せて行けたらなと思います」

 4月20日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、3対3と同点の11回に七番手で救援登板。二死満塁と、サヨナラのピンチを迎えたが、最後の打者を仕留めると、まるで優勝したかのように絶叫した。

 気迫を前面に押し出した姿に同僚たちからも「いじられますね(笑)。でも、それが僕の持ち味ですから」と常にはにかむ。

「気持ちをコントロールできる力はまだありません。まだこれからです」

 初めての経験ばかりだからこそ、すべてを成長の肥やしに。登板を重ねるごとに進化を遂げていく。

写真=BBM
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