
配置転換なんのその、役割を見事に果たしている
超一流選手ばかりが集うオールスター。その中でも、大きな輝きを放つのが
則本昂大だ。振り返れば自身3度目の球宴出場となった2017年の第2戦(ZOZOマリン)。先発した則本は2回を無安打無得点に抑えた。2回二死、
ゲレーロへの2球目には、当時の自己最速を1キロ上回る158キロをマークした。
10年ぶりに仙台での球宴開催となった21年の第2戦では2点リードの6回にマウンドへ。最速154キロの直球を軸に、2回を無安打無失点。本拠地のファンも多く詰めかけた一戦で
村上宗隆や
山田哲人を抑え込み「行けるとこまで行こうと思っていた。10年ぶりの仙台開催で、頑張っている姿を見せられた」と充実感をにじませていた。
オールスターには過去5回出場。6月24日に発表されたファン投票の中間発表では抑え投手部門で2位。ただ、今季から抑えに転向した事を考えれば、監督選抜選手として6回目の出場を果たす可能性は十分にある。
セ・リーグで交流のある選手も少なくないが、球宴でも打者に全力で立ち向かう姿勢に変わりは無い。22年に球宴出場が決まった際には「オールスターでも普段どおり、自分のやれることをやりたいと思います」と語っていた則本。
6月を終了して27試合登板で1勝0敗18セーブ3ホールド、防御率2.05。自慢の直球とキレのある変化球を武器とし、クローザーとしても躍動する右腕に、吉報が届くことを期待したい。
写真=BBM