セ・リーグの絶対的守護神として、抑え部門でファン投票断トツ1位を決めたのがライデル・マルティネスだ。
6月14日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では、1点を勝ち越した直後の10回裏に登板し、1回を無失点で試合を締めくくった。これで5年連続20セーブに到達し、球団では
岩瀬仁紀の11年連続に次いで史上2人目となった。
「20セーブで満足せずに、これからもチームの勝利に貢献していきたいね」
投げるたびにタフになっている。5月24日の
ヤクルト戦(バンテリン)では、同点の10回からマウンドに上がり、3分の2回を3失点で今季初黒星を喫した。開幕からの連続無失点も21試合でストップ。
「体はなんともなかったし、チームメートや家族、そしてファンのみなさんもメッセージを送ってくれた。みなさんのおかげです。悔しかったけど、切り替えることを考えた」
翌日、1点リードの9回表に登板すると、前夜と同じ先頭の
長岡秀樹を二ゴロに仕留め、続く
山田哲人をスライダーで空振り三振に。最後は
村上宗隆を154キロの直球で空振り三振に仕留め、いつものガッツポーズを見せた。
「ボールも走っていたし、コントロールも良かった。しっかり打者と勝負できた」といつもの笑顔が戻った。
オールスター出場は今回で3度目になる。昨年は第1戦に登板し、ロッテの佐々木朗希に並ぶ161キロを計測し、球場を沸かせた。「期待に応えられるように頑張りたいね」。全プロ野球ファンの前で今年もえげつないボールを投げまくる。
写真=BBM