
開幕から唯一無二の活躍でチームを支え続けている近藤
巧みな打撃技術で今季もチームをけん引している
近藤健介が、得意の夏場に向けてさらに状態を上げる。移籍1年目との昨季は、7月に打率.343を記録。さらに8月は打率.365、本塁打は月別最多となる7本を量産し、自身2度目の月間MVPを受賞した。この月には自身の誕生日に双子の子どもも誕生。「毎月頑張ろうと思っているけど、よりいい月になった」。夏場に得た勢いでシーズンを駆け抜け、自身初となる本塁打王と打点王、同3度目の最高出塁率のタイトルを獲得した。
これまでも夏場を得意としてきただけに、開幕から好調を維持し続けている今季は1年を通じての好成績にも大きな期待がかかる。
日本ハム時代の2020年には7月に打率.341を記録。さらに8月には70打数28安打、4割という驚異的な月間打率をマークし、規定打席に到達した年ではこれまでで自己最高となる.340のシーズン打率を残した。この年は出塁率も自己最高の.465で、2年連続となるタイトルにも輝いている。
移籍2年目の今季は、開幕から
柳田悠岐、
山川穂高の後ろとなる五番を任され、開幕から強力打線を支えてきた。6月から柳田が長期離脱を強いられ、山川が100打席以上もノーアーチと不振に陥っても、近藤自身は打棒を発揮し続けて勝利に貢献。交流戦終了後のリーグ再開カードとなった
ロッテ3連戦中には打率を3割5分台まで上昇させた。「バッテリーと野手で協力しながら、お互い助け合いながらやっていけたら」。夏場には頼もしさがさらに増すに違いない。
写真=湯浅芳昭