
2年目の今季は先発に転向している青山
7月19日に生まれたことを由来に持つ『美夏人』の名前が示すとおり、
青山美夏人が最も好きな季節が夏だという。汗かきのため、プライベートでは暑いのはあまり好きではないそうだが、「野球をする分にはまったく問題ありません」と胸を張る。
ルーキーイヤーだった昨年も、7月は中継ぎとして5試合に登板し防御率1.80の好成績。開幕から一度の抹消もなく一軍に帯同し続けていたため、さすがに8月は疲労が出て成績を落としたが、それでも状態を立て直し、8月後半からは8試合連続無失点でシーズンを締めくくった。
2年目の今季は先発に転向した。7月9日現在、一軍では2試合に先発し、0勝2敗、防御率3.60の成績となっている。昨季の一度の先発登板(2023年8月13日)と合わせ、いずれも先発で結果を残せていないが、直近でマウンドに上がった6月14日
DeNA戦(ベルーナ)では自身初めて一軍の試合で5回1/3を投げ、先発としての役割を果たすことができた。
転向当初、「5回は投げられても、それが中6日で回るとなるとなったときに肩肘の疲労度が中継ぎとは全然違ったので、どうしても短いイニングになっていました。ローテーションの一角として、中6日で回る難しさを思い知ったというか、先発の人は本当にすごい」と痛感していた青山。ファームでしっかりと投げる体力をつけ、プロの世界での先発仕様へ着々と成長を遂げつつある。
昨年も大活躍した7月に突入している。10日の
日本ハム戦(ベルーナ)に一軍で約1カ月ぶりの先発登板。得意の季節に記念すべきプロ初勝利を挙げ、2024年を忘れられない夏にしたい。
写真=BBM