夏場に飛距離を伸ばし、昨季は球団日本人選手としては2010年の
和田一浩(一軍打撃コーチ)と
森野将彦(二軍打撃コーチ)以来、13年ぶりとなる20本塁打をクリアした。
昨季の月間最多本塁打は9月の6本。8月は1本少ない5本。シーズン24本塁打へと突き進んだ。節目となったのは昨年9月2日の
広島戦(マツダ広島)。
森下暢仁の145キロの直球を強振し、白球を右翼席中段に突き刺した。
今季は五番でスタートした。新加入の主砲・
中田翔とのクリーンアップ。5月からは中田のコンディション不良もあって四番に座り、三番にも座る。
「夏は嫌いじゃないです。中田さんが前を打っているほうが、相手ピッチャーの配球傾向が分かる部分もあります。とはいえ、そんなことも言ってられません。与えられた役割を果たせるように頑張ります」
練習では和田一浩打撃コーチによるマンツーマン指導が続く。ほかの選手が指揮官らから熱血指導を受けているのを脇目に、基本的に細川&和田コーチはセット。2人だけの空間で、周囲とは別に映る打撃練習が続く。
オフの自主トレで
楽天・
浅村栄斗から言われた言葉を胸に刻むシーズンを送る。「2年目が大事だから」。昨季、現役ドラフトで竜戦士となり、和田コーチとの出会いがあった。
飛距離に磨きがかかり、コンタクトする確率が上がったのは、打率が証明している。チームは借金生活だが、首位とはそれほど離れていない。昨年のように、夏場の細川に期待したい。
写真=BBM