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DeNA・A.ジャクソン 環境にアジャストを続けて「野球の違いを理解した」/助っ人前半戦通信簿

 

後半戦はさらに加速し先発ローテーションの軸となる


 日本野球へすばやく順応し、大きく成績を良化させた。帽子から飛び出すほどのモジャモジャな長髪とあごひげがトレードマークの新外国人右腕、アンドレ・ジャクソン。昨季の大黒柱だった今永昇太、T.バウアーの両投手が抜けたチームで、しっかりと先発ローテーションの一角を担う活躍を見せている。

 190cmの長身から150キロ台後半をマークする力強い直球と鋭い変化球を武器に、アメリカ球界では高い奪三振率を記録し来日したが、序盤は悪かった。開幕先発ローテに入り、初登板となった4月2日の阪神戦(京セラドーム)こそ6回1失点で初勝利を挙げたが、同16日の広島戦(マツダ広島)では3回途中8失点でノックアウトされるなど、そこから3連敗で二軍再調整となった。5月6日のヤクルト戦(横浜)では5回で6四死球を与えるなど、とにかく制球面で苦しんでいた。

 それでも、そこは経験豊富でクレバーな右腕。「日本のほうが若干低い」と日米のストライクゾーンの違いを分析した。前年、アメリカから電撃加入し活躍したバウアーとも連絡を取り「野球の違いというところを理解すると、アジャストすること自体はそこまで難しくなかった」とブルペンで捕手を本塁ベース上に座らせて投球練習を行うなど工夫を続け、自ら日本の野球へ順応する姿勢を見せた。

 努力は数字に表れる。5月22日に一軍へ復帰すると、6月は4試合に先発し2勝1敗、防御率1.01の好成績を残した。三浦監督も「間違いなく春先の状態と今の状態は変わってきている」と評価。7月は日本の蒸し暑さに苦しむ場面もあったが、後半戦も貴重な戦力であることは間違いない。

写真=BBM
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