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日本ハム・レイエス 期待の大砲がついに覚醒/後半戦のキーマン

 

力強くチームメートを鼓舞するムードメーカーでもある


 期待の助っ人大砲が、真価を発揮し始めた。レイエスがついに覚醒。7月16日の楽天戦(エスコンF)では、2点を追う7回に一時逆転となる8号3ランを左翼ポールに直撃させ、日本ハムファンを大熱狂させた。「直前で投手が変わったけど、しっかり切り替えて打席に入った。チェンジアップにうまく対応することができてよかった。バモス!」。楽天のターリーに対して、見事な対応でアーチをかけた。

 新庄剛志監督の先を見据えた“采配”が結果に表れ始めた。5月中旬にレイエスは二軍再調整となっていた。降格までに打率.211、2本塁打、3打点。それでも指揮官は信じて二軍へ送り出した。「レイエスがキーポイントになってくるから。レイエスは一生懸命プレーしてくれるし、大好き。1回、ファームのほうでリラックスしてもらって余裕を持って打席に入ってほしい」。勝負の季節がやってくる前に、気持ちも技術も整え直してもらうためのファーム調整だった。

 一軍復帰した6月中旬から、レイエスに当たりが戻ってきた。満塁本塁打も2本。何より、いつも陽気でチームメートを力強く鼓舞する姿は、チームに欠かせないムードメーカーにもなっている。シーズン序盤のつまずきも「人生は何事も1回失敗して終わるのではなく、何度も繰り返しトライすることで改善する。試合に出て学びがあって、改善がある」という精神で乗り切った。メジャー通算108本塁打の大砲。額面通りの活躍ができれば、チームも上のステージへ行けるはずだ。

写真=BBM
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