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中日・マルティネス 3年契約3年目の守護神/頼れるタフネス

 


 今季も頼れる守護神として9回のマウンドを任されている。8月5日時点でチームは41勝、うちマルティネスのセーブは30だ。残り試合も勝利の瞬間はカリビアン・エクスプレスがマウンドで仁王立ちする。

「1試合、1試合、目の前の試合を投げていくだけなんだ。その日によって、真っすぐや変化球、調子の良し悪しはある。マウンドへ行くまでに自分を知って、その日のベストのパフォーマンスをしたいと思っている」

 前半戦の防御率0.88という数字が、脅威のマウンドさばきを表現している。右腕のこだわりは試合後。毎日、ウエート・トレーニングをこなしてから球場をあとにする。帰路につくのは、試合後1時間以上が経過してから。2時間後であることも珍しくない。その姿に立浪監督も絶対の信頼を置く。

「ライデルは自分のやるべきことをしっかりやりますよね。抜くことがない。相手チームに『この選手が出てきたら、点を取れないんじゃないか』と思わせることができる数少ない選手。チームには欠かせないです」と褒めちぎる。

 球団も来季以降の所属を熱望している。今季は3年契約の最終年。2017年に育成でキューバから派遣を受けた。支配下となり、セットアッパーからクローザーへ、たくましく成長してきた。

 球団は本人と話し合い、残留への熱意を語っている。決めるのは右腕次第。オフには争奪戦になるかもしれない。「まだシーズン中。勝つために頑張る」とマルティネス。今はただ、竜の勝利のピースとしてフル回転するだけだ。

写真=BBM
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