
今季もブルペンを支えた左腕は侍ジャパンにも選出された
昨年までの疲労が残っているのか――。不覚にも、そう思わせる投球だった。
西武との開幕カード2戦目(3月30日、
楽天モバイル)。9回からマウンドに上がった
鈴木翔天が2失点を喫した。一死一、二塁から九番・
源田壮亮に149キロ直球をとらえられ、左越えの適時二塁打を浴びた。プロ入り後、源田に安打を許したのは5打席目で初めてのこと。直球は球速、キレとも今ひとつだった。
2022年は38試合登板、23年はリーグトップの61試合に登板。特に昨季は勝ちパターンの一角としてフル回転し自己最多の22ホールドをマークした。その『勤続疲労』の影響が残っているのか。そんな不安を抱かせた。
そう感じさせたのは、新人年の印象が残っていたからだ。腰痛や脇腹痛などケガに悩まされ、19年シーズンを棒に振った。苦しそうに現状を語る1、2年目を見てきただけに、思わず過去がフラッシュバックした。
ただ今や150キロ超の直球を投じる左腕に心配は無用だった。4月19日の
オリックス戦(楽天モバイル)から球団記録を更新する28試合連続無失点。今季は49試合に登板し2勝0敗、1セーブ、24ホールド、防御率1.66。相手を圧倒するような投球を何度も見せた。
地道な努力が、復活につながった。睡眠後、大事な栄養補給のタイミングとなる朝食には納豆や野菜、サプリメントなど栄養バランスを十分に考えた食生活を続けてきた。もちろん、トレーニングも同様だ。ケガに悩まされた新人年の反省を生かすべく常に考えて行動してきたからこそ、今年も安定した投球を見せられた。
写真=BBM