新指揮官が2年ぶりの頂点を狙う。新監督に就任した岸田護監督は10月11日、大阪・舞洲にある球団施設で就任会見を行った。
「驚きと不安と、緊張と。今、率直な気持ちはそこです」
リーグ3連覇を成し遂げた
中嶋聡前監督が、2024年シーズンは5位に沈んだ責任を取って電撃辞任。白羽の矢が立ったのは、25年に44歳となる“青年監督”だった。熱意を込めて、ゆっくりと言葉を発する。
「大切にしていきたいのは……。やはり、プロ野球は本当にお客さんに見てもらう商売だと思います。その熱い気持ちだったり、そういうところをフィールドの場で、パフォーマンスするのが最大の仕事だと選手のときから思っていました。そういう気持ちが一番大事なのかな、というのは、いつまでも持っています」
キリッとした表情で言い切ると、黒縁の眼鏡に手を当てた。そして、期待の選手を問われると「本当にみんなですね」と、22、23年シーズン途中にスローガンに掲げられた“全員で勝つ”を強調。
「まだまだやることはたくさんあると思うので。温かく見守っていただいて、ファンのみなさんに喜んでもらえるような、応援したくなるようなチームになれるように頑張っていきます。喜んでもらえるような野球を一番に考えて、そういうチームになったらいいなと思います」と力を込めた。
就任初年度、目指すは2年ぶりとなるリーグ優勝と、3年ぶりの日本一だ。エース・
宮城大弥を筆頭に、再び“常勝軍団”を形成して、頂点に立ってみせる。
写真=BBM