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ヤクルト・奥川恭伸「完全復活というよりも、もっと先を目指して」故郷にいいニュースを届ける/年男の決意

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2025年はシーズン完走でリーグV奪回の力となれるか


 完全復活のその先へ。奥川恭伸にとって2024年シーズンは復活の1年となった。6月14日のオリックス戦(京セラドーム)で、5回7安打1失点と好投。右肘痛などの故障を乗り越え、21年10月8日の阪神戦(同)以来、980日ぶりの勝利を挙げた。

「一軍に復帰して勝って、すごく良かったと思うところもあったシーズンでしたけど、1年間通して全然チームの力にはなれなかったので、悔しいシーズンでもありました」

 満足などしていない。星稜高から入団5年目の昨季は7試合で3勝2敗、防御率2.76。終盤戦で腰痛を発症してシーズン完走とはならなかった。21年には9勝をマークして、リーグ優勝、日本一達成に貢献。その姿を取り戻すだけではなく、さらなる高みを目指す。

「完全復活というよりも、もっと先を目指して。その一歩として今までと違うシーズンを送れたので、(今年は)中心として頑張れるようにしっかり鍛えたい」

 4月16日には24歳を迎える年男。昨秋のキャンプでは『強さ』をテーマに掲げ、オフシーズンもトレーニング施設を掛け持ちしながら肉体強化に励んでいる。

 24年元日には能登半島地震が発生。自身も被災したあの日から1年がたった。「野球を通していいニュースを石川の皆さんに届けたい」。目標は1年間一軍で投げ通すこと。2年連続リーグ5位に終わったチームを3年ぶりV奪回に導くキーマンとして、被災地の思いも背負いながら勝負の年に挑む。

写真=BBM

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