打撃が得意な左腕、山崎福也が今季も継続を狙う記録がある。交流戦での安打。現在は2021年シーズンから4年連続で打ち続けている。「打てるチャンスが、あるならヒット打ちたい」という意気込み通りに今季も打てば、交流戦で5年連続安打。これは07年から11年まで安打を続けた杉内俊哉(ソフトバンク)に並ぶパ・リーグ投手の最長記録となる。

　昨季の交流戦で放った安打は鮮烈な印象を残した。5月30日阪神戦(甲子園)。新庄剛志監督に「六番・投手」というパ・リーグ投手にとっては異例の“上位”打線で起用されて「やってやるぞ、とテンション上がりました」。4回に決勝打となる先制打を放ち、投げては7回無失点で6勝目。日大三高時代も10年春のセンバツで大会タイの最多安打をマークした思い出の地で投打で大活躍した。

　昨秋のエスコンキャンプでも打撃練習を行ったが、今春キャンプでも「監督とまだしっかりと話ができていないんですけど、なんか『2月もやるよ』みたいな感じで言っていましたね」と打撃練習が組み込まれる予定。打撃用手袋は「紫とピンクのミックスみたいな派手なものを、お願いしました」と準備万全だ。

　ならば、ド派手に交流戦5年連続安打を決めたい。「まだ、ホームラン打ったことがない。プロ野球人生で1本は打ちたいなという夢はあるので頑張ります」。そのために同じ左打者の清宮幸太郎に聞きたいことがある。「彼はホームランを打つ角度がすごい。そこは聞けるときに聞きたい」。投打でしっかりとシーズンへ向けて調整していく。

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