
伴侶を得て新たなモチベーションが加わった
北山亘基は昨年10月に球団を通じて結婚したことを発表した。「これから2人で支え合い、素敵な家庭を築いていきたいと思います。より一層自覚を持ち、チームの勝利に貢献できるよう精進いたします」。人生の節目を刻み、自覚あふれるコメントも発表。さらなる飛躍が期待されるプロ4年目へ向けて新たなモチベーションが加わった。
昨季は転機となりそうなシーズンになった。本格的に先発投手として躍動。開幕ローテーション入りを果たし、2024年4月20日
ロッテ戦(エスコンF)ではプロ初完投初完封勝利も挙げた。6月に左足の疲労骨折で戦線離脱こそあったが5勝をマーク。CSも含めて先発投手陣を支えると、昨秋の国際大会「プレミア12」では侍ジャパンにも選出された。
日の丸を背負うことができたのも、プロ入り後の確かな足跡が評価されたからだ。プロ1年目は就任したばかりの
新庄剛志監督から強い直球を評価されて開幕投手に抜てきされた。その後はリリーフとしてフル回転し、チーム最多の55試合に登板した。2年目もリリーフからスタートしたが、シーズン途中から先発へ転向し3年目の昨季へつなげた。
ほぼすべてのポジションを経験したことで、侍ジャパンでも重宝される右腕に成長した。順調なキャリアを築く中での結婚。「次は家族を支える意味でも、自覚は勝手に芽生えると思う。未来にワクワクしながら過ごしていけたら」。12球団屈指の先発投手陣の争いが繰り広げられそうな25年の
日本ハムだが、新婚で責任感も増した北山は期待大だ。
写真=BBM