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ロッテ・山口航輝 外野手争いを勝ち抜きたい/増えた家族のためにも

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 次期主砲候補・山口航輝が勝負の1年へ、牙を研いでいる。

 一昨年は現ソフトバンク山川穂高(当時西武)、昨年は巨人岡本和真ら球界を代表するスラッガーとともに自主トレをしていたが、今季は独り立ちを決意。1月は宮崎でトレーナーと“二人三脚”の自主トレに励んだ。

「自分の現状を打破したい。1本でも1打点でも多く、去年の分もチームに貢献したい思いが強いです」

 背負うものも増えた。一昨年11月には元AKB48、HKT48の多田愛佳さんとの結婚を発表。昨年10月5日には第1子となる女児の誕生を報告した。「これからは家族3人になり、より一層自覚を持って頑張らないといけない。子供の顔を見たらやっぱりもっと頑張らないといけないと思う」と決意を新たにした。

 昨季は51試合で打率.200、2本塁打、13打点は、いずれも一軍定着以降の自己ワーストとなり、オフの契約更改では自身初の減俸となる800万円減の3500万円(推定)でサインした。昨季3位のチームは昨今、長打力不足が課題。チームの計75本塁打はリーグ3位だが、ソトが21本、ポランコが23本と助っ人が大多数を占める。山口には主砲としての活躍が期待されている。

 今季は、外野手の西川史礁がドラフト1位で入団。ポジション争いがさらに熾烈(しれつ)となるのは必至。「まずは1年間一軍にいられるようにしたい。外野手争いは激しいので、そこで開幕からしっかり試合に出たい。自信を持って打席に立てるように練習していきたい」。今季こそは、殻を破ってみせる。

写真=兼村竜介

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