勝負の1年に目の色を変える。杉澤龍が外野のポジション争いに闘志を燃やしている。
「ライバルはたくさんいますけど、自分のレベルを上げることが第一優先。何とか上達して、力で勝てるように頑張るしかないです」
プロ3年目の迎える表情からは、自覚がうかがえる。
2022年秋のドラフト会議で4位指名を受けて東北福祉大から入団。東北高時代には甲子園に出場し、東北福祉大でも主軸を張った。高い身体能力が持ち味で、ガッツあふれるプレーで一軍定着を狙う24歳だ。プロ1年目の23年は一軍で2試合に出場し、プロ初安打をマーク。昨季は28試合に出場したものの、打率.053と、結果を残すことができなかった。
今オフには
ソフトバンクの
栗原陵矢に“弟子入り”を志願。1月の20日間、同じ時間を過ごした。
「すべてが野球につながっていると感じた20日間でした。ウエート・トレーニングも、ものすごく取り入れていましたし、考え方が変わる期間でした」
充実の表情で振り返った1月は、打撃練習でも、みっちりとアドバイスを受け「今まで考えたことのなかったことばかりで新鮮でした。刺激しかない時間だったので、その経験をシーズンに生かせるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せる。
23年11月にはオーストラリア、昨年11、12月には台湾のウインター・リーグに参戦。2年連続でオフシーズンも野球漬けの日々を過ごした答えは、結果で示していく。
写真=BBM