プロ1年目からの飛躍を目指す。ドライ・ルーキーの麦谷祐介が開幕一軍入りを狙って、アピールを続けている。
1月の入寮の際は、ドラフト1位指名の大卒新人とあり、「期待されているのは分かっています。あとは自分がその期待に応えるだけ。ケガをせずに開幕一軍、開幕スタメンを狙ってやっていきたいと思います」と語気を強めた。
「オフでも絶対にバットは振っていいました。振らない日は1日もなかったです」と振り返る富士大時代は日々スイングを欠かさず。果敢な姿勢はプレースタイルにも表れ、50メートル走5秒8の俊足も武器だ。それだけに、
岸田護監督から一番打者の候補にもピックアップされている。
ただ、自信をみなぎらせて飛び込んだプロの世界も、早速の“挫折”も味わった。2月9日にはA組の練習に参加し、今春キャンプで始めての実戦形式を経験。打席で15球を体感したが、安打性の打球は1本に終わり「レベルを痛感した。もう自信は一切なくなりましたし、まだまだこれから。次のクールから目の色を変えてやらないといけない」と気持ちを切り替えた。
自身の愛用するバットに加えて、特殊形状の練習用バットを3種類持参。「インプット動作にうまくつながるようなバット」と説明し、学生時代から愛用してきたのは、バットの根元が太く“こけし形”の『バレルバット』だ。レッドソックス・
吉田正尚がオリックス時代に使用し、チームの先輩・
杉本裕太郎も愛用している。2人に追いつけ追い越せの精神で邁進する。
写真=BBM