早速、存在感を示した。ドラフト4位で入団した山中稜真が開幕一軍入りを目指して、猛アピールを続けている。
宮崎での春季キャンプでの実戦では、打率6割を残し、ドラフト1位・麦谷祐介とともに、
岸田護監督から今春キャンプMVPに選出された。山中の“思わぬ活躍”に、指揮官は「僕も見ていて、これ(レギュラーを決めるのは)大変だな、と。経験値の高い選手たちもいますから、完全に横一線ではないですけど、みんなにチャンスがあるような感じです。それぐらい熾烈です」と、うれしい悲鳴をあげた。
捕手登録ながら外野も守ることができる24歳。2月23日に行われた
ソフトバンク戦(SOKKEN)では2安打をマーク。「積極的に仕掛けることがテーマだったので、良い結果出たのは、すごくホッとしました」と頬を緩めた。
木更津総合高時代は投手以外、すべてのポジションを守り、青学大では捕手と外野を兼任。社会人時代は一塁と外野を主に守った。チームの外野手は“飽和状態”でもあるが、「ほかの方々と比べても仕方ない。精いっぱいのプレーをすることに尽きます」と、黙々と自らの技術向上に集中している。
休日も返上し、日々練習に励むルーキー。「絶対練習したほうが身になる。準備は絶対に怠ってはいけない。プロに入ったからやっているのではなくて、ずっとそういう生活リズムです」と飛躍の1年にすべく、思いを込め、新人年から定位置奪取を目指していく。
写真=BBM