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ヤクルト・濱田太貴 レギュラー争いに殴り込み/春の一番星を探して

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2年ぶりの開幕スタメンへアピールを続ける[写真=兼村竜介]


 今年こそ、という思いは強いだろう。明豊高から入団7年目の外野手、濱田太貴が沖縄・浦添キャンプから猛アピール中だ。3月2日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)では3安打猛打賞で2打点を挙げた。

 魅力は何と言っても遠くまで飛ばすパンチ力だ。高津臣吾監督も「一番求められることは打つことですよ。しかもあれだけバットを振れて、強く振れて、遠くに飛ばせる能力もあって。もちろんレギュラーを獲ってくれたら一番いいでしょうけど、すごく大きな存在になれると思う」と大きな期待を寄せる。

 ただ、外野はチームの中で最も激しいポジション争いが繰り広げられている。左翼のサンタナはほぼ確定だが、中堅は昨年5月に左膝を故障した塩見泰隆が復帰するかどうかで状況が変わる。西川遥輝丸山和郁岩田幸宏ら俊足巧打の左打者に加え、左の大砲候補である澤井廉、快足の右打者・並木秀尊ら、それぞれ武器を持っている。濱田も2023年には103試合に出場するなど経験を積んできただけに、可能性は大いにある。

 2月24日に行われた楽天とのオープン戦(浦添)では、6回に内角球を見事にさばいて左翼ポール際へのソロ本塁打とした。キャンプ中に臨時コーチを務めた球団OBで元監督の古田敦也氏から内角球の対応について、左肘の抜き方などの助言をもらったといい「(今まで本塁打を)打ったことのないコース。古田さんに教えてもらってできた」とうなずいた。新たな引き出しも増え、レギュラー争いに殴り込みだ。

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