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中日・石川昂弥 目指せ! 開幕四番/春の一番星を探して

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 2月20日に行われたヤクルトとの練習試合(浦添)で今季対外試合1号となるソロを放った。逆方向への強烈な一発。レギュラーシーズンでも「竜の四番」として、チームを勝利に導く。

 乾いた打球音で白球はすっ飛んだ。逆方向へぐんぐんと伸びた放物線。背番号25はやや小走りでダイヤモンドを一周した。

「いい打ち方をしないと、あそこ(右中間)に飛距離は出ないと思う。バットが体に巻き付いていい形で打てたと思います」と石川昂が胸を張った。

 ヤクルトの育成右腕・鈴木康平の投じた初球の外角高め146キロの速球を仕留めた。同8日の紅白戦では左翼席後方の防球ネットを直撃する豪快な2ランを放っていた。

 新任の松中信彦打撃統括コーチは「彼の課題は真っすぐをとらえること。今日は試合の中で修正しながら打てていた。自信にしてほしいね」と表情を緩めた。

 首脳陣は練習試合など、ほとんど四番で起用してきた。石川昂は「自分がそこを打てるようになればチームも強くなっていくと思う。自分が四番を打つんだという強い気持ちでやっています」と語った。

 昨季は開幕二軍で出場試合数を一昨季の121試合から82試合へ減らした。規定打席到達も逃した。井上一樹監督は「どの打順がいいのかは、ほかの選手との兼ね合いもある。右の長距離砲として大きく育ってもらいたい。荒々しく強いスイングを続けてもらいたいです」と語る。

 入団6年目。素材開花は目と鼻の先まで来ているか。目が離せない。

写真=BBM

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