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オリックス・杉本裕太郎 声で、姿勢で、そしてバットで──「強い気持ちでやっていきたい」/生え抜きの輝き

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 プロ10年目の節目で、さらなる飛躍を果たしてみせる。『ラオウ』の愛称で親しまれる杉本裕太郎が“復活”を誓って新シーズンに挑む。

 オフには大きな変身を遂げた。身長190cmに加え、公称体重104kgだった巨体が「スリム化」に成功。食事制限やピラティスにも取り組み、スタイリッシュな“ニュー・ラオウ”を完成させてみせた。

 昨年12月には巨人増田大輝ヤクルト武岡龍世とともに『走りの学校』の校長・和田賢一氏に入門。人気YouTuberの指導を受け、「タイムは測っていないですけど、走っていて速い感じがある。地面をうまく蹴れているというか、あんまり体の負担がなく、バネを使った感じで走れています」と手応えを得ている。

 球団25年ぶりとなるリーグ優勝を果たした2021年は134試合に出場して打率.301、32本塁打、83打点をマークして本塁打王とベストナインに輝いた。ただ、規定打席に到達したのはプロ9年間で、この21年のみ。背番号99は「まだ1回しか規定打席に乗ったことがないので。もう1回、何か打撃のタイトルを獲りたい。『外野のレギュラーは誰にも渡さない』という強い気持ちでやっていきたい」と力を込める。

 おなじみとなった本塁打後のパフォーマンス“昇天ポーズ”など、明るいキャラクターでもチームを盛り上げる男は、今春の宮崎キャンプでは井上亮オーナーが来訪した際に「優勝して、(オーナーに)みんなの給料を上げてもらいましょう!」と呼びかけた。声で、姿勢で、そしてバットで、ナインを鼓舞し続ける。

写真=BBM

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