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DeNA・牧秀悟 チームをけん引するために「自分がやらないと」/誇り高きチームリーダー

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 その言動に2季目を迎えた主将の自覚がにじむ。牧秀悟は昨季終了後に「今年みたいなキャプテンでは、来年はそれ以下の結果になる。チームのために強く言える存在になりたい」と誓いを立てた。その言葉通り、ナインが進むべき道筋を先頭で示している。

 2月のキャンプでは早出練習で特守に没頭した。チームとして守備力強化を目指す中、昨季18失策と苦しんだ正二塁手は決まってグラブを手にし、「一番下手くそな自分がやらないといけない」とボールを追った。意識したのは下半身。上半身に頼りがちだったことを踏まえ、足を動かした捕球から送球への流れを繰り返し鍛えた。

 キャンプを終えても守備への意識は変わらない。3月のオープン戦の試合前練習では、捕球面が平らな板グラブやポケットが浅い小型グラブを使い、至近距離で手投げの球を捕る基礎練習を徹底。いずれのグラブも捕球に技術が必要で、ハンドリングを地道に磨いている。

 打ってはオープン戦で打率.340(47打数16安打)をマークし、仕上がりの良さを示した。3月14日の楽天戦(横浜)では、相手の開幕投手を務める早川隆久から本塁打。角度21度の打球は一直線で左翼席に突き刺さった。5年目の今季は自己最多の30本塁打を目標に掲げており、攻守でチームを引っ張る覚悟だ。

「練習したものを生かすも殺すも自分たち次第。無駄にしないようにやっていきたい」。26歳のチームリーダーはナインを導き、鼓舞するような発信力も高めていく。

写真=BBM

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